公衆電話さん
先日の夜のこと。
その日は風が冷たく、寒さに肩をすくめながら下を向いて足早にバス停へ向かっていました。
白々と照らされた舗装に、何か機械の部品のような丸い形をしたものが落ちているのがふと目に入りました。
なんだろう、この部品・・・
そのまま視線を上に向けると、そこは電話ボックス。
え? もしかして受話器の部品?
受話器を確認すると、フックから外されて公衆電話本体の上に置かれ、なんと真っ二つにへし折られていたのです・・・!!!!
Σ(@Д@|||)
思いもよらない光景に5秒くらい固まりました。
公衆電話の故障はどこに伝えればいいのかスマホで検索。
バスがもうすぐ来るので、とりあえず電話ボックスを見回してみると設置場所の住所と整理番号(〇〇市 何番)が書かれていたのでスマホで写真を撮ってバスに乗りました。整理番号というのがあるんですね。こうして管理してくださっていることを初めて知りました。
目的地に着いてから113番に電話し、ガイダンスに従って故障の内容と住所、整理番号、私の連絡先を録音に吹き込みました。
あまりに痛々しい光景でしたので、どうぞ早く気づいて直してもらえますように・・・壊した人も何かイライラしていたのだろうな、どうぞその人の気持ちも落ち着きますように・・・バスに乗っている時も、電話をしている時も、帰ってからもそう神様に祈りながら過ごさせて頂いていました。
だいたいそれが夜の9時半ごろだったのですが、10時ごろ私の気づかない時に113番から何度か着信を頂いていました。
きっと録音が確認されるのは明日だろうなと思っていたので、夜なのにこんなに早く対応してくださることに驚きました。私たちが安心して不自由なく生活できるように夜中も働いてくださっている方々のことを神様に御礼を申し上げるとともに、それぞれのお仕事が無事にできられるようお願いをさせて頂きました。
神様のお働きも同じで本当は一分一秒休むことなく私たちのことをお守りくださっているのに、多くの人は初詣や受験、ここぞという時にだけお願いに来て、普段は神様のことを忘れている。心臓が動くのも、息をするのも、自分の意思でできることではないのです。風邪をひいたらウイルスを撃退するために発熱したり、鼻水が出たり、これも自分でやろうと思ってできることではない。
なんでも当たり前になってしまうのは恐ろしいことです。誰かが働いてくださっているからできることばかり。
何気なくスマホを触っていますが、スマホを作る人々、電力を供給する人々、地球の資源、様々なことにお世話になった上に成り立っている。
忘れないようにさせて頂きたいものです。
また、この公衆電話の一件を知り合いに話したところ、受話器の写真を見て「可哀想に・・・」と呟かれました。
私はものにもすべて心があると思っていますが、この方も同じように思ってくださってるんだなぁと感じて心があたたかくなりました。
しばらくその電話ボックスの近くには行く機会がないのですが、また行った時には「治してもらえて良かったね。これからも皆さんの電話をつないであげてね。いつもありがとう」と心で声をかけてあげたいと思っています。